日本政府が供与する総額283億8800万円を限度とする円借款に関する書簡の交換が14日ハノイ市で、日本側坂場三男駐ベトナム国大使とベトナム側ボー・ホン・フック計画投資相との間で行われた。対象案件は3件。案件の概要と供与限度額は次のとおり。
(1)サイゴン東西ハイウエー建設計画(第5期):140億6100万円
ホーチミン市中央部を流れるサイゴン川の渡河トンネルを含む東西方向の幹線道路(約21キロメートル)を建設する。
(2)ホーチミン市水環境改善計画(第3期):43億2700万円
ホーチミン市で、排水網の改修と増設、ポンプ排水施設・下水中継ポンプ場・下水処理場の建設などを行う。昨年11月の日本・メコン地域諸国首脳会議で打ち出した「グリーン・メコンに向けた10年」イニシアティブに基づいて実施する。
(3)気候変動対策支援プログラム(第1期):100億円
ベトナムの気候変動対策に関する政策(緩和・適応能力強化・分野横断的課題への対応)の形成と実施を政策対話などを通じて支援する。鳩山イニシアティブの一環として、また「グリーン・メコンに向けた10年」イニシアティブに基づいて実施する。